***いろ色、かさねの色***



 日本には「かさねの色目」という文化があります。
 二色や、五色などを合わせて季節や自然を表現するのです。雅やかですね〜(*><*)
 いろいろと詳しいことは飛ばして(おいおいおい)

・表地と裏地の色の組み合わせ
・上の衣服と下の衣服の色の組み合わせ
・織り布の縦糸と横糸の組み合わせ
 この三種を「かさねの色目」と捉えるようです。


 伝わる色も、同じ名前でも時代や資料などが違うと全然別の組み合わせになったりします。特に「桜」などはいろいろな色の表現があって、日本人って本当に面白いな〜と感心してしまいます。

 で、私が提案するのはこの「かさねの色目」をこっそりと着物で再現しちゃおう!ということなのです。
 こういう着方はあまり他の人には勧められないと思うのですが、たとえば真冬に着物を着るときに、白系の着物に紅梅の帯を締めて「雪の下」と楽しむのはとーーーっても楽しいと思うのです。

 春なら柔らかい色。
 夏には爽やかな色。
 秋には豊かな色。
 冬には暖かな色。

 だいたいこんなふうに着ましょうね‥‥‥と、言われています。
 でも、それってあまりにも曖昧すぎてかえって難しいですよね?
 なので、古代の人の知恵を借りて(ちなみに平安までが古代に分類されます。なので源義経は古代人。私の大好きな平敦盛も古代人です(^^;))色の組み合わせを楽しんではいかがでしょうか?

 上記に記したように、かさねの色目は捉え方が複数あるので、どっちが着物でどっちが帯か、なんていうのも、自分が持っている着物や帯と相談。もしくは自分が好きなほうにすればいいと思います。



 かさねの色目だけでなく、日本に昔から伝わる色の名前は現在でも着物の色を表したり、紙の色を表したりするのに使われているので、じっくり読んでみることをオススメ(*><*)
 日本人の色へのこだわりって本当にすごいと思いますから。
 こういう日本の色を知っていると、自然やお花を眺めるのが楽しくなりますし、お着物を見ていても色名がわかるから楽しくなりますよvv



 花の色の名前もたくさんありますが、中でも面白いな〜と思うのが花色。(一番上の段の右から四色目)
 この色、花片の色からではないのです。いわゆる雑草に「露草」という花がありますよね?古代ではこの花で染物をしていました。色の取れやすいため和歌でも心変わりする恋人に例えられていたりします。その花で染めた色に似ているから「花色」
(ちなみに現在でもこの露草は友禅を染める時の下絵として使われています)
 花の色といえば「ピンク系」をイメージしますが、色の由来などを辿るのも楽しいです。こういう日本の色を覚えると古典も倍以上に面白いので試してみて下さい。


 平家物語などは若武者が身に着けている直垂や甲冑の色をこれでもか!!と描写しています。敦盛の鎧は萌黄匂いという萌黄色から下に向かって白くなっていくグラデーション。直垂は練貫というオパールのような光沢を持つ生地に鶴の刺繍の施されたもの。(岩波文庫版の平家物語より)敦盛の最期の様子と色が相まって、爽やかな少年と強く感じるのは不思議ですよね。

 日本の色やかさねの色目に興味を持たれた方は

綺陽会さまの「色彩と色目」
http://www.kariginu.jp/
日本の伝統色 色見本さま
http://www.asahi-net.or.jp/~xn6t-ogr/colors/tradcolors.html
へ、どうぞvv
 モニタの影響で色が多少変わって見える場合もあるそうですが、日本人のセンスに脱帽しますよ(^o^)

>>続き


miya.f [okiraku*okimono*life]