***○○別簡単アドバイス***



 さて、いきなり半巾帯を買ってみよう!と4つ前の項目でお話しました。
 今回は、それ以前にあなたがどんなお着物姿になりたいのか、イメージを固めてみましょう。
 っつーか、固まっていなくても、せめてゲル状になっていないと難しいです。
 で、アプローチの方法としてはいくつかありますので、下にこんな人にはこんな姿を‥‥‥みたいなことを書いてみます。
 あくまでも、『参考』にして下さいね(^o^)


★身長

・背の高い人→
 背の高い人が「私は背が高いから」と細かい柄の着物を着ると、返って面積が大きく見えてしまいます。
 大きな柄が肩や足元、袖などにポイントとしてバーンとある。
 手のひら大の大柄。(大柄の市松とか、矢絣とか格好いいと思うの)
 柄物は‥‥‥という方は着物地はシンプルなものにして、帯をぐっと派手なものにすると目線が下に降りて背の高さが中和されます。
 アンティークがどうしても着たい!という方はいっそ男物という手もあります。注意してくる人もいるでしょうが「わかっていますが着たいのです」の一言でOK。

・背の低い人→
 背の低い人ほど大柄を着ますが、全体的に大柄が刷られている着物は返って小ささを誇張します。それが可愛い!!という場合ももちろんありますが。
 着物をシンプルなものにして、目線の高いところに派手なものを持ってくるといいですね。帯と半襟、鼻緒を派手目なアンティーク柄にして、細かいドットや市松のお着物なんてどうでしょう。


★体系

・ぽっちゃりの人→
 色的に暖かみのあるパステル系は膨張色と呼ばれ、面積を広く見せてしまいます。柄よりも色選びに注意が必要。
 縦のラインがはっきりしているとすっきり見えますので、柄として選ぶなら縦縞や上下に流れている花片や矢絣など。細かい柄が全体に施されているものより、ポイントがあったほうがいいでしょう。

・細めの人→
 あまり大柄過ぎても細さが強調されてしまいますが、細い方に関してはなにを選んでも大丈夫です。
 着物地を暖かみのあるパステル系にして、帯をポイントになるような濃い柄や着物地の反対色に近い色などにするとアクセントになって素敵です。


★年齢

・お年を召した方→
 いっそ派手なのを着ましょう。渋い柄を選ぶと気持ちも渋くなります。ええ、でも派手なのはちょっと‥‥‥という方は、ぜひぜひ帯や半襟で遊んで下さい。
 着る時のポイントとして、襟合せが開いていると高齢のイメージがありますので、そこをきちんと閉じるとそれだけで若々しくなります。

・若い方→
 渋い柄・色=粋な感じ
 華やかな柄・色=着れるのは今だけだから‥‥‥と買うのを躊躇うのはノンノン。帯や羽織で変わりますので着たい柄を着ればいいのです。


★性格

 こういう性格の方はこういう柄、というアドバイスではなくて‥‥‥

 内気な方や照れ屋さんな方は着物地で派手なものを選ばずに帯、半襟、鼻緒、帯揚げや帯締めで派手な柄を選ぶことをお勧めします。

 持って産まれた性格ってそんなすぐには変わりません。
 現在、派手目なアンティーク柄が流行っていますが、だからといってそれをあなたは着れますか?
 地味目の着物でポイントを華やかに。
 そういうふうに着るのって私は『粋』だと思います。




 
着物はこの年齢、この身長、この体型にはこの柄‥‥‥なんて決まりはありません。自分の着たい柄を、自分が着る勇気があるか。それが問題なのです。


 まあ、経験者から申し上げれば、
 派手な着物と、派手な洋服は決定的な部分が違います。
 なので、年齢問わず派手な着物を躊躇する必要はありません。
 自分がどんな雰囲気で着たいのか‥‥‥
 
 粋か
 派手か
 回懐調か
 姐御風か。
 えとせとら。

 着物で真っ赤というのは、洋服で真っ赤を着るより派手ではありません。それ以前に着物を着ているということだけで現在では『派手』なので、気にする必要はないと思いますよ。

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