着物予算を作ろう

＊＊＊着物予算を作ろう！＊＊＊

　さてさて、着物を買う前に、

「あなたが買おうとしている着物は、買ったことを家族や恋人、友人に言えますか？」

　この言葉を胸に刻んで下さい。
　趣味で着物をお召しになっている方のサイトなどで「夫に内緒で１００万円近くする着物を買ってしまった」とか「どれだけ高価でも欲しいと思ったら買ってしまう」とか「夫の車には安ければいいみたいなことを平気で言えるのに、自分の着物は良いものを買ってしまう」などと書かれていたんですね‥‥‥

　アホですか！！！！！！！！
　バカですか！！！！！！！！

　ぜーぜー。はーはー。
　ごめんなさい。失礼しました。
　私はここ数年、正直に言ってお金に苦労をしてきました。家計管理と大黒柱として稼ぐのを一手に引き受けて、保険の整頓や年金の確認、通帳の管理、冷蔵庫の管理（よく野菜が腐っているんだ‥‥‥）なども我が家での私の仕事です。（父母健在で同居。兄も同居しています）
　なので、専業主婦の気持ちも一家の大黒柱の気持ちも両方とも理解できます。
　だからこそ、言うのです。
　高い着物が欲しければ、自分で働いて稼いで買おう！！！と。

・着物が趣味だということを家族・恋人・友人に隠さない。
・毎月で支出できる『着物費』を作る。

　趣味として、長く気楽に、楽しく続けるコツなのです。

　自分はどうしても外に出て働くことが出来ない。育児や家事が忙しくて無理。などと言う方が多いですが、なにもフルタイムで働けと言っているわけではありません。（週に二回とか、短い時間とか、短期の仕事とか探せばいっぱいあります）
　自分の娯楽費くらいは自分の懐から出しましょう。家計は家族との共有の財産です。
　着物のせいでショボイ老後‥‥‥なんて笑えません。
　本当に笑えません。
　あなたが買おうとしている着物くらいの値段のものをパートナーや恋人にプレゼントしたことがありますか？

　欲しいものを欲しい！
　と、購入することはとても簡単です。
　ですので、ある種のストッパーとして、家族に着物が『好きになった』とカミングアウトして下さいね。
　それにパートナーの家族にもカミングアウトして一緒に着物を着ておでかけとかできるようになったら素敵じゃないですか。
　パートナーのお母さんとお着物を着て歌舞伎を見に行く。
　パートナーと着物を着てウィンドウショッピングをする。
　‥‥‥素敵だ！
　ですので、着物は断じて隠した趣味にしないで下さい。
　買うだけ買って、箪笥の奥でしまわれた『優越感を満たすためだけに買われた着物ちゃん』はとっても可哀想です。
　明るく、楽しい気持ちで日の目を見せることのできる着物ちゃんを手に入れて下さいね。

　さて、『着物費』ですが、
　あなたの家計、おこづかいから毎月どれくらいの金額を『趣味の着物費』として回せますか？
　この金額は収入や、あなたの生活環境にもよりますので金額はまちまちだと思います。
　家計に苦しくない程度の『娯楽費』として計上して下さい。

　私の場合は‥‥‥パチパチパチ、チーン♪毎月３０００円ですね。
　本を購入するのを我慢して、時たま買うＣＤも我慢して被服費から回せばなんとかなります。たぶん。（正直言って厳しいが(^^;)）
　で、これが１年分貯まると‥‥‥３６０００円。
　１年に一着くらい買えるかしら～。ぽわわ～んvv

　と、計算が成り立つわけです。
　家族と同居のＯＬさんは、貯金と、自分が食べている分の食費・光熱費・水道代をちゃんと家族の家計に入れるのを忘れずに行った上でこの『着物費』の値段を決めましょうね。（余計なお世話です）

　ここで計算をした３６０００円を基準に、これから着物の買い方のアドバイスをしていきたいと思いますvv

怖い体験談（「お金がない」編）

　数年前に５歳ぐらい下のＣ子さんと知り合いました。ふじさわと、前から知り合いだったＤ子さんと共に三人で東京旅行に行くことになったのです。Ｃ子さんは直前まで夜行バスで行こうか、前日に新幹線で行こうか悩んでいたので、とりあわず私とＤ子さんの分だけ宿を予約しました。

　旅行一週間程前に急に「私も前日泊する」というので、宿に変更のお願いをしました。そこではトリプルが取れなかったため少し高い宿に変更をすることに。やっぱり泊まるんだったら一緒の部屋のが楽しいですからね。
　ところが、三日程前にまた急に「やっぱりお金がないから夜行バスで行く」という相談でも提案でもない、決定事項として連絡が来ました。絶句。

　Ｃ子さんは前々から口癖が『お金がない』『貧乏』だったのですが、驚いたことに旅行日程中に「新宿のブランド店に服を注文したからそれを取りに行く。だからどこかで待っていて」などと言い出したのです。東京では別の友人とも合流していたので、Ｃ子さんのワガママに全員が振り回されることになったのです。

　まあ、言ってしまえば私たちはＣ子さんにとって「ブランドの服程価値がない」知人だったわけです。
　一着数万円するような服を購入できるのに、口癖が『お金がない』
　それ以前にもドタキャンや、考え方の違いなどで相性が悪いな‥‥‥と、思っていたので現在は交流がなくなっているのですが、さすがに今でもこの行動は理解ができません。
　自分が同じことをされたら、C子さんはどう思うのでしょう？？ぜひとも聞いてみたい。

　貧乏でもお着物は楽しめます。「お金がない」「貧乏だ」などと繰り返しながらお着物にはまっている姿はきっとみっともないです。Ｃ子さんの場合はブランドの洋服でしたが、家族も、恋人も、友人も、みんなを大事にしつつ趣味を楽しみましょうね。

　他にも「お金がない」がある期間ではなく日常で口癖の人を何人か知っているのですが、本当にその口癖を聞くと気が滅入ります。「金がないなら節約しろ！！」「じゃあ、もっと稼げる仕事をしろ！！」と思ってしまう私は性格が悪いんだろうな‥‥‥（苦笑）

　私は家計が厳しい時はＣＡＤオペと本屋のバイトをかけもちしていたぞ。えへんぷい！！（お金がないお金がないと苦しむよりも、実際に動いた方が気が楽だったという理由ですが、大変でしたが週に４日・一日１０時間労働というのは意外とできるものです。私よりももっと働いている子は周囲にたくさんいるしな‥‥‥）

＞＞続く