***紙のお城***






 さて、防虫剤の次は畳紙(たとうし)。
 畳紙ってなに?と思われる方もいると思うのですがこれは着物を一着一着入れる紙の袋みたいなものです。
 これ、先述しましたが、百円ショップでも購入できます。
 駄菓子、かし!!(うわ、またオヤジギャグが炸裂だよ‥‥‥)これは、着物店などで和紙の畳紙を購入した方が良いんじゃないかと思います。
 和紙は、他の紙に比べても水分の吸収が良いです。
 そして、着物屋さんで買うのをお薦めするのは、少し高いけど小窓が付いているからなんです。紙がくりぬかれて、丸い小窓が付いていて、透明なセロファン?プラスチック?が付いているから中のお着物ちゃんがなんなのかがすぐにわかるんです。


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 ちなみに畳紙も文庫紙も同じようなものです。というか、同じみたいです。
 後、お店によっては収納袋とか言ったりもするようです。ややこしいなあ。


 そして、和紙をお薦めする理由は、消費期限がわかりやすいんです。数年経つと、和紙は黄色に変色します。黄ばみが出るんですね。そうしたら寿命を迎えたと思って下さい。
 大往生です。
 水分の吸収、空気の出し入れの力も弱まっているので、取り替えてあげて下さい。
 紙は生き物です。
 一度買ったからといって、同じ畳紙に入れっぱなしではダメです。
 だいたい、二年に一度。
 目安である和紙の畳紙が変色してきたら取り替えてあげましょう。


 ちなみに、お手元のお着物ちゃんに金糸銀糸で刺繍が施されていたり、家紋が施されている場合、その部分に習字用の半紙でもかまわないので敷きましょう。特に家紋。これってば下手すると畳んでいる時に触れている場所に写ってしまう場合があります。要注意です。


 続いて箪笥に当たる部分。
 えーーーと、新芽ちゃんの場合は段ボールで充分だと思います。
 きゃーーー!!!バカにするなっなんて怒らないで!!!本気なの、申し訳ないけど本当に本気なのです!!


 お薦めなのはクラフトボックス。
 引き出し形の段ボールで作られた収納です。
 ふじさわの場合は本当にただの段ボール箱ですが、それで充分だったりします。
 お着物ちゃんが住まうお城ですから、良いものを準備してあげたいと思うのはわかりますが、これも段階を踏むのが順当だと思います。

 段ボール
 ↓
 クラフトボックス
 ↓
 着物屋さんで売っている着物用の紙の箱
 ↓
 桐の箪笥、もしくは桐の収納箱

 のように、自分のお着物ちゃんへの熱が持続しているのを確認してから購入しても大丈夫です。


 まあ、桐に挑戦するタイミングとしては正絹の着物を仕立てる時かな〜。正絹にチャレンジするならば、一緒にその正絹のお着物ちゃんのお城も考えてあげて下さい。







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